本日紹介するのは、MACD(マックディーと読みます)です。
MACDは「指数平滑移動平均(EMA)」を改良したもので、「移動平均収束拡散法」というちょっと難しい仕組みのテクニカルチャートですが、見方さえ覚えてしまえば理論は分かっていなくても大丈夫です。
これは、短期の移動平均線と長期の移動平均線の乖離(かいり)度合いを滑らかな曲線で表現し、その曲線と移動平均線tの交差具合を見るものだそうです。
この説明もかなり難しいですね。
しかも、今まで登場しなかった乖離(かいり)度合いという聞きなれない言葉がありますが、これは、移動平均線に対して現在のレートがどれぐらい離れているかを示すものです。
以前ご紹介したRSIというのが売られすぎ、買われすぎを判断する指標でしたが、RSIこそが、平均的なレートに対して離れていくほど元に戻ろうとする性質があるという理論に基づいたものだったんです。(この離れ具合を乖離度とか乖離率といいます。)
理論はともかく実際のチャートで説明をしてみたいと思います。
下図は、みんなのFXのチャート機能を使って本日8月23日13:53頃のポンド/円(GBP/JPY)に対するMACDと15分足のローソク足を表示させたものです。
白いラインから下がMACDです。
MACDが示す買いサインと売りサインも入れておきました。
(小さくて見にくい時はクリックすると少し大きくなります。)
MACDは、現在のレートの平均値(シグナル)とMACDがどこでクロスするかでトレンドの転換点を見つけようとするものです。
下図をご覧ください。
【買いサイン】MACDが0ラインよりも下でゴールデンクロスしたとき
【売りサイン】MACDが0ラインよりも上でデッドクロスしたとき
このように説明は難しいですが、チャートの見方は簡単です。
ただし、交差するときの位置(0ラインからどれだけ離れているか)とクロスする角度も重要です。
もう一度上の本日のチャートを見ていただくとわかりますが、MACDとシグナル線がクロスしているところは何箇所かあります。
その中で大きくトレンドが変化しているところは、0ラインからかなり離れていて交差の角度が急(直角に近い)になっています。
また、注意することはサインが少し遅れて出ていることです。
つまり、最安値とか最高値で取り引きすることは難しいということです。
それでも、確実に利益になるなら多少利益が少なくても我慢できると思います。
それは、実際にFXをやっていると自分の予想と全く違う動きをすることが頻繁にあるためで、そのために損切りをしているよりは、多少利益が少なくなっても確実に利益になる方がメリットがあるからです。
実際には、プロでもいくつかのテクニカルチャートを組み合わせて使っているようです。
これは、ダマシへの予防にもなりますし、予想の精度が高くなります。
今回ご紹介したMACDは、順張り系のテクニカルチャートといい、トレンドが上がっているときに買い、下がっているときに売るという相場の流れに沿ったサインを出す方式になります。
また、前回ご紹介したRSIは、逆張り系といって、上がったら売り、下がったら買うという相場とは逆の動きを読むためのテクニカルチャートになります。
そのため、MACDとRSIを同時に表示させると2つの見方が同時に出来ることになります。
今回のチャートは、8月20日(左半分)と8月23日(右半分)と日にちをまたいでいるため、予想されり利益は計算しにくいのですが、左側の売りサインが出てから買いサインが出るまでの利益は約100pips(1万通貨で1万円)となります。
このMACDは、15分足以上で利用しないと正確に判断できないようです。(私見)
つまり、表示される周期(分足、時間足、日足)によって表示の仕方が変わってきます。
私が実際に見た限りでは、5分足のMACDはサインがよくわかりませんでした。
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ラベル:MACD